2022年7月15日に出走した、BRM715近畿1000をなんとか完走しました。
和歌山、琵琶湖、丹後半島という観光要素の多いルートだったのですが、1日目、2日目の天気が大荒れで、道中のPCのクローズ時間が撤廃されるという措置がとられるほど、厳しいライドになりました。
3日目の天気は好転したので、その日だけは色々と楽しむことができました。
それでも、1,000kmという距離ですので、色々なハプニングがありました。
そんな過酷なライドを振り返っていきます。
目次
借金からの脱出
各PCの到着時間からマージンと区間速度を出しました。
区間速度は休憩を除いて計算しています。
冒頭でも書きましたが、今回はEXTREME WEATHER PROTOCOLにより、各PCでの時間オーバーによる失格が無くなりました。
これにより、1,000kmは600km以降のCLOSE時間の計算が15km/hになるのですが、その恩恵を全体を通して受けることができます。
要は、結果良ければ全て良しになるということです。
そのため、本来は貯金を崩してホテルで休むのですが、今回は借金を作ってホテルで休むことができました。
当然、しっかり休んだ体で走ったほうが効率が良いので、今回の措置は非常に助かりました。
これがなかった場合、PC6と7でタイムオーバー失格となっています。
スピードはPC3~5の区間で明らかに下がっています。
まぁ、これは豪雨の影響もあるのですが、PC4以降雨はやんでいたので、眠気と疲れで殆ど進んでいなかったことになります。
結局の所、一回で走れるのは最大400kmだという事。
ホテルを通しでとっていた旨もありますが、500km通しは無謀だったなぁと思います。
他の区間は20km/h前後で走れているので問題なかったと思います。
最後は後述しますが、やはり過酷な1,000kmという事で他の参加者もトラブルに見舞われていまして、そのサポートでゴール間近はゆっくり走っています。
見どころ沢山の素敵なコース!ぇ
一日目の無補給区間では道の駅 十津川郷でスタッフの方々から補給をいただきました。
ついでに源泉かけ流しの足湯があったので、ひと休憩。
だいぶ癒やされました。
下山後は雨に振られたのですが、定期的に止むタイミングがありました。
その際に寄った、道の駅 くしもと橋杭岩ではダイナミックな岩が見れました。
この後は白浜に色々な名所があったのですが、豪雨が直撃したのでスルー。
とれとれ市場で海鮮が食べたかった!
2日目も琵琶湖に入ったあたりから天気が急変して、スルー。
おしゃれなカフェを狙っていたのですが、ビチャビチャでは入れない。
琵琶湖を抜ける際に見た長浜城はいい味出してました。
舞鶴は割と栄えていて、もっと早めに着けばグルメにありつけたのですが、ホテルのチェックインギリギリだったこともあってスルー。
ラーメン屋がいっぱいありました。
3日目は割と遊べました。
とりあえず、天橋立に行ってみたのですが、前日USBケーブルが水没して、ホテルで充電ができなかったため、予習ができず、景色の楽しみ方がわからなかったので、石碑だけ撮ってきました、笑
本来は展望台から逆さに見るんですね。次回は挑戦します。
経々岬は豪快に切り立つ崖があったんですが、撮りそこねました、汗
なので、PCチェックの写真で勘弁を。
小さいですがよく見ると灯台が見えます。
その後は京丹後フルーツトレイルという看板を見かけたので、白岩功果園でお土産にフルーツ(+かぼちゃ)を購入。
宅配で送るので手間もかからず楽です。
試食で食べたスイカのうまいこと。
(多分、みずみずしい物なら何食っても旨い。)
久しぶりにしっかりとした食事ができ、ご飯が旨くて仕方なかったです。
最後は川西市でステーキを食べたりしたんですが、写真撮り忘れ、汗
油が胃に来ると思いましたが、美味しいお肉は後味がスッキリしていて、割といけました。
まぁ、その後の登坂でオエッときましたがね。
次からはトラブルネタが続きます。
防水どころか靴下自体忘れた!
まず、出走前の話ですが、靴下を忘れた!
慌ててホテル近くのショップを訪問したのですが、田舎と違ってどこにでもウェアがあるわけではない様です。
で、Bicicorsa AVEL 都島店に寄ったところ、中古でよければという事で、なんと靴下を譲っていただきました!!
この後、いくつかのサイクルショップによったのですが、やっぱり置いてなかったり臨時休業だったり、汗
結果的に頂いた靴下で土砂降りの1,000kmを走らせていただきました!感謝!
まぁ、本来は雨予報なので、前回活躍した防水靴下を持っていくべきなんですよね。
ちなみにワークマンで調達できるかと思いましたがありませんでした。
スノースポーツショップじゃないと手に入らない?
ちなみに雨のブルベにおいて、靴下が濡れたまま走行を続けるとふやけた足のしわがあかぎれのように切れてきまして、最終的には痛くて走れなくなります。
今回はやんだらすぐに絞って、休憩中はなるべく足を乾かすことで難を逃れましたが、基本的に濡れたまま長距離を走るのはお勧めできません。
(普通は走りませんが。)
スマホが水没して充電ができない!
次にやっぱり雨ネタですが、iPhone12は防水だからと高をくくっていたのですが、ホテルで充電しようとすると、”Lightningコネクタで液体が検出されました”と表示されて充電ができない!
防水なのにそんな事あってよいのか!?
と、Appleを恨んでもしょうがないので、コネクタを外向きに振りまくって、比較的乾燥している冷蔵庫にぶち込んで、30分ほど放置。
コネクタを刺し直すと・・・・
充電できた!
まじで焦りました。スマホがないと写真チェックで詰んでしまいます。
で、これが1日目の話。
なんと、2日目のホテルでも充電できない騒動が。
しかも、今回は液体検出の表示がでない!
ついにぶっ壊れたか・・・防水って・・・
そして、昨日と同様の処置をして、ひとまず就寝します。
翌朝、やっぱり充電できない!しかもバッテリー切れた。
しかも、オルターロック(防犯デバイス)セットしたままだ・・・
オルターロックはスマホ経由でしか解除ができません。
つまり、ホテルを出ようとするとアラームが鳴り響くわけです。
下手するとゴールまでアラームが鳴り響くわけです。
色々な事を想定しながら、ホテルのロビーに降りると、
早朝にも関わらず、ホテルの方が。
流石に大音量が鳴るのでその旨を説明しに行くと、
「このケーブル使ってみますか?」っとの事。
いや、まさかケーブルが断線してただけなんてこと、
iPhone「ブブッ」
断線してただけでした〜!
水没が原因かどうかはわかりませんが、不幸中の幸い。
ロビーで少し充電させてもらい、無事に再スタートできました。
その後はコンビニで1,400円もするケーブルを買って、フル充電完了です。
スマホがなくてもガーミンだけでゴールはできますが、写真チェックがあると困りますね。
予備にスマホをもう一台持っておく?いや、それはやりすぎでしょう。
意外とアクションカメラってそういうときに役立つかもと思いました。
首下がり症候群
岡山1200の際にもこの症状になってしまった方にお会いしたのですが、”首下がり症候群”別の名をシャーマンズネックというらしく、長距離ライドによって首が上がらなくなってしまう状態のことを指すらしいです。
今回も道中何度かお会いした方が、3日目の終盤になってしまい、篠山までと、大阪府内でお手伝いさせていただきました。(その間はステーキで離脱しています。)
首が上がらならなくなると何が困るかというと、普通に前が見えません。
前の走者のホイールを見るしか走る手段がなくなります。
又は片手で首を持ち上げるなり、前傾姿勢をやめて体を起こすなりしないと、前が見えません。
その状態で残り150kmとかを走るんです。
しかも、兵庫へ向かう峠の下りはこんな有様でした。
この下りを前が見えない状態で下るのは至難の技でしょう・・・
それでも、その方とは大阪府内で合流し、前の方に信号の状態を教えてもらいながら、なんとかゴールまでたどり着きました。
素晴らしき根性です。
もし、首に違和感を感じたらこういった事もあるので、皆さんお気をつけください。
(気をつけてなんとかなるものなのか。)
効果的だった機材たち
他、今回の雨ライドで導入していてよかったと思ったものを列挙していきます。
ディスクブレーキはやはり悪天候では神がかった性能を発揮します。
リムブレーキだったら確実にDNFしていました。
グラベルキングもかなり良かったです。
乗り心地もですが、府内の踏切の線路は滑りやすく、何人か落車されてました。
グラベルキングはグリップが効くのでスピードを落とせば安心です。
また、今回もサーモスの保冷ボトルを使いましたが、水が冷たいまま保存できるので、水分補給だけでなく、冷却効果もあって役立ちました。
それと、雨で泥がはねても、飲み口にカバーがあるので口に砂が入ることがありません。
これも快適なライドの一役を担いました。
コンビニでよく買ったのは、定番のクリームパンと、野菜生活のスムージーでした。
野菜生活のスムージーは偏りがちなライド中の栄養バランスを整えてくれますし、キャップ付きで走行中にも飲めます。
味が濃い目で、なんか元気が出るので、今後のライドでも積極的に買っていきたいなと思いました。
後悔していることは、チェーンワックスにしてから汚れがなく、回転もスムーズになったのですが、流石に豪雨では完全に流れてしまいました。
1日目の終盤はチェーンの音鳴りがかなり気になる状態になってしまいまして、流石に豪雨のときくらいはワックスを携帯すべきと思いました。
まぁ、豪雨なんて早々ないのですが、イギリスのあのRMに出たりすると必要になるかもしれませんね。
難易度
星4:★★★★☆
極級レベルです。
今回もコースだけで言えば上級でしたが、天気が荒れたこと、それにより区間のタイムアウトはなくなりましたが、実際にDNFが多かったことから極級かなと思います。
個人的には割と楽しかったですが、笑
晴れていれば観光地巡りで、峠も厳しくなく、時間も厳しくない割と完走しやすい1,000kmに分類されると思います。
まとめ
さて、なんやかんやで今年はあと200kmだけになりました。
ここまで毎月楽しく走れたのは家族の協力あってでございます。
来年はまだ走ったことのない、四国や東北、北海道を走りたいですね〜
PBPは環境的にちょっと厳しいかなと思います。
それよりもその2年後のLELが気になるところですが・・・
今年はまだまだ元気があるのでもう少し走りたいところではありますが、SR600は大変かな〜
まぁ、色々考えてみます。
では!