2024年4月20日、AJ岡山主催のRM420AJ岡山1200春輝を完走してきました。
サマリーは以下動画にまとめました。
2日目、4日目の雨と風が難易度を上げたRMでした。
獲得標高は前回より少ないものの、天候の影響で前回より厳しい内容になったと思います。
道中の景色や食事、スタッフの方々の素晴らしい対応、参加者のレベルの高さ、達成感など他では得られない物だらけの内容でもありました。
海外勢も多く参加されており、簡単に言葉を交わすくらいでしたが、彼らが頑張っている姿を見ると、慣れた自国で甘えるなと自分を奮い立たせる事もできました。
そんな、非日常的な体験ができたRM岡山1200を振り返っていきましょう〜
目次
スケジュール
第一目標だった、プラン通りの走行です。
各PCでのマージンを以下にまとめました。
結果的には予定から1時間半遅れのゴールという事で、厳しいコンディションだった割には良い結果になったと思います。
以下に貯金の推移をプロットします。
望ましいのは一日目のように右肩上がりに貯金が増え、休憩で一気に消費する動きです。
TC3の大山や、TC5以降の奥出雲などはうまく稼げなかったことがわかります。
大山は登り故、奥出雲は眠気が原因ですね。
TC6のとびしま海道の後はHOTELに着く前に貯金が減っています、笑
これはとびしまの後にかなりの回数の仮眠をしていまして、三原に着いた時点でマージンを大分消費していました。
TC7からTC8の井原〜吹屋間で稼ぎが少なかったのは向かい風のためで、これが1時間半遅れに直結しています。
結果、4時間弱のマージンでゴールしました。
スケジュール通りに進めるという目標は概ね達成できたと思います。
精神面や観光、食事などは後記していきます。
概要
各工程での出来事を振り返ってみます。
スタート前、コンビニで荷物を配送後に朝食を食べていたら、割と時間を喰ってしまい、スタート5分くらい前にゆるびの里に到着しました。
名前を呼ばれていたので慌てて受付を済ませ、毎度の事ながら落ち着く暇もなく、即出発です。
1日目は前回の反省を全く活かさず、韋駄天組について行った結果、100km地点で脚をほとんど使い尽くしてしまいました、笑
とはいえ天気は曇りで走りやすく、ハプニングもなく鳥取に到着し、雨が降る前にホテルにチェックインできました。
アップダウンの多さは相変わらずで、すでに終わった脚で登るのは中々辛かったです。
2日目は雨の影響もあり、大山と奥出雲で少し遅れましたが、おろちループの下で死にかけた前回に比べれば大した事ありません。
今回、最もエグかったのがこれです。
奥出雲のホテル前、夕食と朝食が絶たれ、ライフラインが完全に絶たれました。
絶望の中、チェックインしたホテルが神対応で、おにぎりと本来は従業員の食事である完全メシを恵んでいただき、何とか生き長らえました。
外人さん達も同じホテルに泊まっており、私に限らず今回のブルベでは大変お世話になりました。
奥出雲サイクリングターミナルさんに感謝です。
次のおろちループから始まる3日目ですが、ホテルを旅立ち、まずは朝ごはんを補給します。
朝ごはんを・・・ここもか!
google mapでは24時間営業になっていましたよ。えぇ。
幸い未開封のクリームパンを持っていたので、最後の希望を手におろちループを登ります。
(数少ない食料なのに一つ落としたのはここだけの話・・・)
柚木のPCに着いてとりあえず一言、「何か食べ物を恵んでください・・・。」
そんな状況で頂いた豚汁と山芋は、このブルベ一番のご馳走だったかもしれません。
この後もいただけるもの全部いただいた記憶があります・・・
3日目はここまで計画通りに進む保証がなかったため、ホテルを取らずに状況に合わせて宿泊場所を選ぶ予定でした。
とびしま海道の折り返しのPCで仮眠も可能なのですが、ここではいただける食事以外の補給が海道を出るまで期待できないため、ハンガーノックを恐れて旅立つ事にしました。
また、その時点で4日目の夕方あたりから雨になる予報でした、ただ、3日目の夜中も雨の予報でして、このまま走るか、ホテルで雨をやり過ごすか、どうにも落とし所がない状態になっていました。
そんな訳で考えることをやめて、とりあえず宿泊はせずに雨に降られるまで走る事にしました。
これが結果としては正解でして、夜中の雨はそこまで酷くなく、行けるところまで行った事で稼いだマージンで、4日目の暴風、豪雨の影響少なくゴールできました。
そんな訳で、3日目のホテルはランドリーです。濡れた服を乾かしながら、zzz
4日目ですが、風が強くて中々進みませんでしたが、地獄というほどではなかったです。
吹屋の登りも終えて、完走した気分で写真撮ったりして遊んでいました。
丁度、この直後から豪雨に襲われ、風も酷くなり、ゴールまで残りたった25kmだったのですが、絶望を感じていました。
そんな中、またもや救世主が!
このシアトルのお二人ではなく、応援に駆けつけてくれたランドナーの方です。
雑談やお菓子を頂いて、気持ちが楽になったのもありますし、
個人的に一番助かったのが、オイルです。
連日の雨で完全にオイルが流れてしまい、シフトチェンジもうまくいかない状態になっていました。
オイルを刺しただけで、残りの25kmがまるで追い風のように・・・はならなかったですが、ペダルリングもスムーズになって、ストレスからかなり解放されました。
ゴール近くになると雨も完全に止み、ゴール後はのんびり走りながらいぐさに向かい、海外応援チームと戯れ、倉敷のホテルに向かいました。
前回はホテルが岡山だったので、ゴールからホテルまでもかなり辛かったんですが、倉敷まではすぐなので、休憩後はビール飲みに行ったりと、かなり快適でした。
そんな訳で、いくつか反省点はありましたが、道中は割と楽しく走れていたかなと思います。
次に食事と観光についてです。
補給
上記で書いた、奥出雲以外はコンビニでの補給が予定通り行えたため、特に問題はありませんでした。
雨が多かった割には、雨宿りしながら外で立って食べるような状況は無かったです。
また、マージンを使ってそれなりにグルメも楽しめたので、紹介していきます。
参加者みんなが牛窓で頂いた、オリーブと塩をかけたパン、美味かった!
美作のご当地グルメ、ホルモン焼きうどん。美味かったです!
ブルベ中にホルモンってどうかと思ったんですが、タンパク質大事。
折角なので、まきばみるくの里でシチューを頼んだら凄いのが出てきました!
ホット牛乳飲みすぎて後々トイレに駆け込むという、笑
尾道の道の駅でお土産を調達しました。
そのついでにスイーツタイム、うどんも美味しいらしいです。
余談ですが、お土産は宅急便で発送するのが良いです。
もし、今後雨が降らないことが確定なら、雨グッズも一緒に送れちゃいます。
四日目は井原でラーメン屋に寄る予定だったんですが、並んでいたので、すき家に変更。
その代わりと言っては何ですが、ゴール後の倉敷でのラーメンとビールは最高でした!
ゴール後にビール飲みたいから、早く完走したかったのもあります。
と、上記の外食を全部コンビニ飯にすればもっと早く帰ってこれたと思いますが、「岡山まで来てそれはなぁ。」という事で、私個人としては楽しく走るために飯は必須なのです。
次はRMの醍醐味、観光です。
観光
折角の岡山ですので、可能な限り楽しんでみました。
前日の倉敷。
毎度お馴染み瀬戸大橋。
日本で最も古い学校という閑谷学校。なぜ山奥なのか。
日本海は雨で荒れていました、笑
出雲大社は大事な観光スポットですね。お参りしている参加者もいました。
前回は真っ暗でしたが、今回は絶景!とはいかず、霧のおろちです、汗
とびしま海道に明るいうちに到着できたのは収穫。
しまなみ海道とは一味違った完成されてない感が逆に良いです。
お店もないので、補給できないのがネックですが。
伊吹ふるさと村はいつかはゆっくり観光したいところです。
翌日のランチも回復込みで、ミルクカレーをいただきました。
今回は利用しなかったんですが、ホテルの裏側がスポーツバイクショップだったりと、今回のブルベで倉敷の利便性を多く感じたので、すっかり気に入ってしまいました。
てなわけで、観光も堪能できたかなと思います。
心残りといえば、尾道ラーメンと広島の牡蠣くらいです。
とびしま海道の前にちょうど良いお店があったのですが、海道が暗くなってしまうのが嫌で断念しました。
後は反省会になります。
眠気対策
今回、効果的だったものを紹介します。
眠気覚ましタブレット:前回のフレッシュの時もよく効きました。
ただ、二つ目以降から食後に少し吐き気がする様になったと思います。
やっぱり体にはあまり良くない?
塩タブレット:塩タブレットも前々からよく使っているんですが、3日目に在庫が切れ、代わりにシゲキックスを買ったところ、これも結構効果がありました。
思ったより効果があったので、道中眠そうにしている人に配ったりしていました、笑
仮眠:とびしま海道は至る所にベンチがあり、仮眠スペースの宝庫でした!
三原から呉までは往復なので、往路でコインランドリーの位置を把握できたのも、計画が立てやすかったです。大事なのは24時間営業かどうか。
会話:結局これが最強です。夜、コンビニや道中で追いつかれた際に、積極的に話しかけ、そのままチンタラ走ったほうが、フラフラしながら走るよりよっぽど効率良いです。
ビニール袋
某ブルベブログで紹介されていた、靴をビニールで覆い、その上にシューズカバーを履く方法を試してみました。
ぶっつけ本番でしたが、理屈的にいける感じがしたので、試してみると・・・
これがかなり良かったです。
まず浸水は皆無。これだけで快適。
次にムレですが、靴下が吸収してくれるレベルだったので、全然気にならなかったです。
正直、結構高い値段する防水靴下よりも有能です。
デメリットはしばらく走っていると、カバーの穴からビニールが5cmくらいはみ出てぴらぴらしてきます。これが、コンビニ入った時などに目立ってなんとも言えなくダサい。
(客観的にみたら、レインウェアとはいえ全身ビチョビチョの時点で異常ですが、笑)
クッション
これもぶっつけ本番で試しましたが、大正解でした。
400kmくらいのロングになるとグローブの通気口になっている、手の中心が痛くなるんですが、今回はこの対策のおかげで手は最後まで痛み無しでした。
デメリットも特になく、リピート必須です。
バッテリー
3日目にホテルに泊まらなかった故に、バッテリーの充電ができておらず、4日目は結構ギリギリでの運用となりました。
20,000mAのバッテリーを使っているのですが、少し古い物なので充電が遅いんですよね。
最悪、コンビニや電気店で買えるんですが、結構高いんですよね、汗
というわけで、予備に一つ5000mAのバッテリーを買ってしまいました、笑
オイル
今回の失敗したのはチェーンオイルでした。
雨予報だったのでウェットオイルをチョイスしましたが、三日目の夜中にはほぼ全て流れてしまい、四日目は変速も不調な状態で走る必要がありました。
というわけで、ダイソーのスポイト付き容器にオイルを入れておきました。
ドロップバッグ
今回、特に利用はしませんでした。
二日目におろちを超えるのが無謀だと思ったのもありますし、特に用途がなかったためです。
それとは別に三原のホテルや駅にサドルバッグを置いていった方が結構いた気がします。
帰りに拾って尾道へ向かうという事で、とびしま海道を身軽に走れます。
雨に降られると困るというリスクはありますが、これは勉強になりました。
また、これはドロップバッグではないのですが、前泊時の着替えなどはリュックに入れて、当日の朝にコンビニから宿宛、最終日前日に届くように発送しました。
専用のカバーに入れればヤマトが保管&運んでくれるので、便利です。
難易度
星5:★★★★★
まぁ、予定通り進んだとか何とか言ってますが、神級であることに変わりはないです。
1日目までは極級でも良いかと思ったのですが、2日目以降の雨は難易度を一気に上げたと思います。
そして、4日目の暴風と雨がさらに難易度を上げ、結果的には前回よりもきつかった様にも思えます。
前回との比較としては、とびしま海道としまなみ海道ではとびしまの方が橋を渡る際に登る高さも標高も高いので、難易度が高く感じましたが、亀老山の様な山はないので、どっこいどっこいな様な気もします・・・
まとめ
そんな訳で、今年一番のイベントは無事に終了、完走しました。
距離が長いので、記録を残すのも一苦労です、笑
次回はAJ静岡の上田600です。
のんびり走るか、一気に駆け抜けるか。
ホテルでゆっくり休んで、ギリギリでゴールというのもアリですね。
後は400をどこで走るか決めなくては。
では!