2022年5月28日に出走した、BRM528クラシック600を無事に完走してきました。
©AJ静岡
前半山岳、後半平坦という1日目に山岳区間が多いコース設定です。
結果としては予定通りに進められ、37時間32分で完走しました。
また、静岡、愛知、長野、山梨と4県を回るコースでしたが、特に長野の厳しい山岳とアップダウンが印象的でした。
反面、静岡はほとんど平坦で、風の強さも程々でしたが、夏顔負けの暑さに当てられた人は少なくなかったはずです。
そんな、クラシック600の記録を書いていきます。
目次
- 目次
- 山も暑さもダレるのも計画通り
- とはいえ1日目の山岳は大変だった
- 美味しい弁当、ローメンと暗闇の諏訪湖
- チェックイン時間を過ぎるのはNG!?
- 空気圧は高め
- 体調不良時はゼリーがお勧め
- 落車しても最速ゴール
- 難易度
- まとめ
山も暑さもダレるのも計画通り
各PCの到着時間からマージンと区間速度を出しました
区間速度は食事やPCでの休憩は除いていますが、小休憩や信号待ちなどは含まれています。
全体を通して20km/h前後で走れているので、割と良いペースだったのだと思います。
予習の18km/hに対しても余裕がある時間でPCに到着していました。
結果、1日目の貯金は3時間ほどだったので、ホテル滞在は予定通り5時間でしたが、GIRO D'ITALIAを見始めたら盛り上がってしまい、睡眠時間は3時間ほどになってしまいました、笑
2日目は平坦が主でしたが、弱い向かい風だったのと、自分の中ではPC4に着いた時点で完走した気でいたので、追い風だった浜名湖周辺以外はちんたら走っていました。
PC4手前の大崩海岸を終えたくらいから、寝不足もあって体調がダレダレになり、同行していたY下さんには置いていってもらって、補給を取りながらダラダラ走ってました。
前回同様、眠いときは頑張らないのが一番です。
それと7月の1,000kmを想定すると、更に400kmは走らないといけないので、メリハリを付けて楽しんで走るのを意識していました。
とはいえ1日目の山岳は大変だった
山岳のおさらいです。
新野峠、平谷峠、治部坂峠、寒原峠がメインの山岳でしたが、特に脚にこたえたのは平谷峠でした。
Stravaのセグメントを見るとわかりますが、後半1kmは10%前後が続く登りでした。
SR600の山々はもっと辛かったはずですが、それはそれ、これはこれ・・・
登り切る手前には背筋をピンと伸ばしてカメラを構えた小松平さんが。
頂上ではバナナとコーラを頂けました。いつもありがとうございます。
最も標高が高い治部坂峠は、その前の平谷峠のインパクトが強く過ぎて、あまりキツさは感じられませんでした。
新野峠は一ヶ月前に走ったばかりなので、特に問題なし。
寒原峠もプロフィールの通り、少しの登り返しで終わりました。
どちらかというと大変だったのはその後の飯田からでした。
大芝高原までダラダラ登るのは覚悟していたんですが、2017年に走ったときの記憶がかなり曖昧でして・・・
当時のブログを見直してみたところ、めっちゃ眠かったらしいです。
そりゃ記憶にないわけだ。
今回はかなり意識がはっきりしていたので、東西に展開される美しい山岳と、何度も連続する急勾配のアップダウンを満喫しながら走りました。
大芝高原の手前で200kmに達するので、ここらでの大休憩は計画しておくべきだったと思います。
飯屋を探しながら30kmくらいフラフラしてたので、無駄に疲労が溜まった気がします。
その後のホテル手前の富士見駅への登りは勾配がゆるく、追い風だったこともあって全く問題ありませんでした。
2日目は富士見峠と大崩峠くらいで、大した登りはなかったです。
ですので、1日目が終わった時点でかなり気持ち的に余裕ができました。
美味しい弁当、ローメンと暗闇の諏訪湖
今回は新野峠の後の売木の道の駅で昼食にしようと足を止めました。
ところが、レストランが休業中とのこと。
仕方なくお弁当にしたんですが、これが予想に反して美味しい。
お弁当の写真は撮るつもりがなかったので、手を付けたあとの写真で申しわけないのですが、炊き込みご飯や各野菜の味付けが多様で本当に美味しかったです。
こちらのローメンは中太麺とキャベツとマトンをオイスターソースで味付けた焼きそばでした。
何故か出てくるまでにやたらと時間がかかりました・・・(マトンを冷凍から溶かす時間?)
まぁ、味は焼きそばって感じです、笑
この道の駅を過ぎたあたりから美味そうな店が沢山現れたのが悔しいところ・・・
こちらは本日の最北端、諏訪湖です。
真っ暗だけど!
写真が色々残念なのはホテルのチェックイン時間が迫っていたので、信号待ちで適当に撮影したからです、笑
他にも、前述した飯田の山々や、南アルプスから見る富士山、身延の町並み、浜名湖など見どころは沢山あったので、後日公開する動画の方で紹介しますね。
チェックイン時間を過ぎるのはNG!?
23時半チェックインの予定でしたが、まぁ、何かあったら遅れることも想定していました。
ところが、道中ご一緒したM上さんも同じホテルだったので話をしていると、23時半のチェックイン時間をすぎるとホテルに入れないと言われたとの事・・・
交渉でなんとかなるかもしれませんが、早く寝たいので面倒事は避けたく、最後のPC前後からホテルまではかなり飛ばしました。
まぁ、今回はM上さんの鬼牽きに助けられて余裕を持ってチェックインできましたが、一人だともっと遅れていたかもしれません。
ホテル自体は大浴場もあって、自転車も持込可能で良い待遇なのですが、タイムアウトを考えるとルートインの方が安全だったかもしれません。
(こちらは2時までチェックイン可能です。ただ、輪行バッグがないと自転車を部屋に持ち込めません。)
または、少し手前の韮崎かいっそのこと茅野あたりでホテルを取ると、翌日の出発は早くなりますが、前半が山岳メインであった今回のコースの場合はそれくらいでも良かったかもしれません。
まぁ、今回に関しては諏訪湖のあとは追い風でかなり飛ばせたので結果オーライではあります。
空気圧は高め
個人的な話題ではありますが、今回は空気圧を高めに設定しました。
タイヤのスペックは28cでクリンチャーのグラベルキングです。
前回は5[bar]で走ったのですが、どうも山岳やトレインで遅れ気味になりまして、最初は久しぶりのブルベ故と思っていたのですが、普段のライドに対して荷物が増えているのに、同じ空気圧で走っているのも変な気がしました。
シクロクロス車なので、普段は未舗装路や快適さを重視した空気圧ですが、今回は山がちで路面状況も悪くないので6.5[bar]に設定したところ、平坦と山岳のどちらにおいても、大分パワーロスが減ったような印象でした。
ただ、その分体の各所にダメージが増えた印象もありますので、スピードとのトレードオフを実感しました。
まぁ、私の場合膝を故障して走れなくなったりすることはないですし、これくらいの空気なら前に乗っていたバイクよりも快適ですので問題はないでしょう。
また、この内容を書くにあたり色々調べていたのですが、以下のソースではMATRIXの小林 海選手が28cのCLでDRYコンディションの際は6[bar]以上で走られているんですよね。
昨日のJBCF座談会でも、松木さんが質問されていた内容になりますが、こちらはチームメカニックがまとめた空気圧データになります。この空気圧データを公表するにあたり、安原監督からも参考になればということと、公表させて頂くと同時に拡散され、さらに落車が減れば幸いです。(個人差はあります) https://t.co/SorWzxSDan pic.twitter.com/tzNb21CAw8
— 吉田隼人(YOSHIDA HAYATO) (@HAYATOYOSHIDA19) April 1, 2021
ブルベはレースではないですが、早く快適にという面では目的は一緒なので、今回の経験を後押しするには十分な情報と思いました。
秋の200kmは超ゆっくりでいいので5[bar]で走ります、笑
体調不良時はゼリーがお勧め
2日目、川で休憩中に胃の調子が悪くて食べれない、気持ち悪いという方と出会いました。
私も初めての300kmの時、食べたのに力が全く入らないことがあったので、出発する前にゼリーをお勧めしました。
というのも、固形物は体が極限まで疲れていると胃が仕事をせずに、吸収できないことがあるため、ゼリーやコーラなどのカロリー高めの液体やジェルを流してやると、胃が目覚めて固形物も一緒に吸収してくれることがあります。
なので、私はフレームバッグの奥の方に常備しています。
しかし、後々気づいたんですが、ゼリーを勧めておきながら、その場所って早朝でコンビニのない場所なんですよね、汗
これじゃ、ただのやな奴じゃん!
ゼリーの一個つくらい普通に手渡せばよかったと後悔していたところ、その後のPCで再開できました。
よかった、よかった。
即効元気はアミノ酸入りでコンビニでも買えるのでおすすめです。
落車しても最速ゴール
実は今回、近所のチームのI藤さんが序盤に落車しました。
場所は粟ヶ岳の変電所の下りです。
元々路面が良くない道なのですが、この日は雨上がりで更にコンディションが悪かったので、参加された方は皆ヒヤヒヤしながら降ったと思います。
で、顔面擦り傷を負ったIさんですが、そのままブルベを続行しまして、PC2で会ったときは顔から血は出てるわ、ウェアはボロボロだわで、目も当てられない状態でした。
(自転車は無事でした。骨は・・・折れてないのでPC2まで来れたんですよね、汗)
その後、売木で別れたんですが、そのまま爆走を続け、ホテルに寄ることもなく翌日の10時前には完走していました。
アドレナリン出すぎ!!
ほぼ寝ないで走るのは、私も一度名古屋の600kmでやったことありますが、落車後にそれをやる気にはなりません、汗
まぁ、今回は大事に至らなかったので良かったですが、皆さんは真似しないでください、汗
何より、夜中のコンビニに傷だらけの男が入ってきたら怖いでしょ!
トラウマになります。
難易度
星2:★★☆☆☆
さて、色々あった今回の山岳ブルベでしたが、難易度としては中級レベルだったと思います。
前半の山岳はきついですが、その後のアップダウン、宿泊を経て、相良のPCに着けば完走したようなものなので、とにかく前半無理しすぎなければ問題ないコースでしょう。
ただ、山で完全にバテてしまい、飯田のアップダウンを越えられなかったり、宿泊が出来ずに体力が回復せず、見延のアップダウンやその後の暑さに耐えられなかったりすると、完走は危うくなるでしょう。
勢いで行ってしまうより、計画性が大事なコースかなと思いました。
まとめ
今回も道中たくさんの方とご一緒しました。
特にM山さん、Y下さんは長い区間協力していただきありがとうございました!
健全な時間に完走したので、蓬莱の湯でリフレッシュ&仮眠して帰りました。
今回も動画を作成中です。
次は中部300になります!
これがなかなかきついコースでしてね、汗
予習しましょう〜